2010年8月22日日曜日

GDPとGNPについて。くにまるワイドごぜんさま~より。

8月17日のくにまるワイドごぜんさま~より吉崎達彦さんの話の抜粋メモです。

いまさら聞けないGDPについて。

日本のGDPの発表は世界で最も遅い。

これはともかく0.4%という数字は低すぎる。

事前予測は2%位だったので問題である。

経済の考え方にフローかストックか、というのがある。

GDPはフローの典型。1年でどれくらい稼いだかということ。

日本(の国内)がどれだけ稼いだかがGDP。

日本人が(海外も含めて)どれだけ稼いだかがGNP。

もうひとつのポイントは「推定値」であるということ。

この前発表されたのは「速報値」。

これは改定されることがあるが、速報値が一番注目される。

その時のイメージとあとの確定値が違うことがよく起きる。

この0.4%は改定されてマイナスになる可能性は十分ある。

アメリカでも激しく推定値と改定は行われる。

中国の発表は全然動かないので、その点をもって怪しいという意見もある。

GDP,GNPの指標は、これからGNPに戻したほうがいいのではないかという意見がある。

少子化などで国内だけでなく海外で活躍する必要があることから、

国内総生産ではなく国民総生産を指標にする方がいいという意見もでてくる。

日本のGDPは伸び悩んでいるといわれる。

一人頭3万ドルを壁としていて、これを抜くのはどこの国も難しい。

中国はひとりあたり4000ドルくらいで、トータルで日本を抜くと言っても、個人個人はまだ日本の方が裕福。

 各国と比較するのは意外と難しい。

変化率を見ていくと良い。

経済成長は今の日本では1%くらいで考えられている。

そう考えると0.4%は難しい。

こうひかくするといいが、他国と比較すると難しい、。

為替の影響が出る。

購買力平価で計算すると日本はとっくに中国に抜かれている。

比較は色々あって難しい。

他国との比較は単純ではないので、過去との比較で考えていく指標とするのがいいのではないか。
数値の比較というのは同一条件で測定されて初めて比較の対象になるのですが、同一条件とは必ずしも言えないが同一の方法で集計された数値が比較の対象となり、色々と印象の与え方をかえてしまうということがしばしば起こります。
私は一時期eワラントという金融商品を買って経済の勉強をしつつお金儲けをたくらんでいたのですが、その時、絶対にこれだけは真実だと言えることを学びました。
それは、世界中のどこにも、未来の経済を確実に言い当てることが出来る人はいない、ということです。
どんなに立派な経済学者の先生でも、エコノミストでも、デイトレーダーでも、予想は予想、予測は予測です。
まずその原則を分かっていないと、自分で色々数字を見ながら予測を立てていくときに、人の意見が気になって、場合によっては騙されたような気になることすらあります。
未来は誰にもわからない、ので、限定された範囲の分野の、限定された時期についてのみ、何を知りたいと思って何を参考にするのか、そこから数値を逆算で持ってきて考える必要があると思います。