2010年8月18日水曜日

英語教育について。荒川強啓デイキャッチ!より。

荒川強啓デイキャッチ!より、8月5日山田五郎さんの「デイキャッチャーズボイス」の抜粋です。

小学校の英語教育必修が始まることと高校では2013年から授業を原則英語で行うことが決まった。
英語教育について考えてみたい。
日本人が英語を離せないというが、それは教育の問題ではない。

話す必要があまりないからである。
必要な情報の多くは日本語に訳されている。
国内のマーケットが大きいから外国と接触しなくても、日本のマーケットで生活出来る人が多い。
外国語を話さなくても生きていける国は幸せな国なのではないか。
欧米コンプレックスというのも話せない理由になっている。
日本人はうまく話さないといけないという思い込みがある。
他の国の人はめちゃくちゃな英語でも伝えようとしている。
英語を道具ではなく教養か何かとおもっているからきれいにまとめようとするのだろうが、英語なんか道具なんだから、必要になってきたら使うようになるのではないかと思う。
今の子供達に本当に必要な外国語は将来は中国語になっているかもしれない。
全国の小学校の先生は英語の教員免許を持っているのは3%ほどしかいない。
このままでとりあえずはいいのではないか。
市場の大きさから英語を学ばないで済んだという話は興味深いですね。
ネットゲリラさんでも何かを学ぶときに、発展途上国ではまず英語を学ばないとなにもできないという話が載っていました。
日本は恵まれていることの裏返しなのでしょう。
日本人が英語を話せないのは教育のせいではなく話す必要がないからだという意見には全面的に賛成ですが、教育現場が役に立たない英語教育を続けていいわけではないと思います。
が、いきなり高校で授業をすべて英語化では、うまくいかないのではないでしょうか。
日本人が英語を話せないのは話す必要がないからですが、ある程度は読めます。
何故読めるかというと、外国人と話す機会はなくても、学歴社会の受験で「読む必要があるから」です。
「学校教育」ではなく「塾・受験システム」が「受験に必要」という理由で日本人を鍛えているからです。
日本人が英語を話せるようになるためには、受験システムをかえて、英会話を受験科目に入れればいいのだと思います。
今の学校システムは読むことだって学校教育単体では教え切れず、高度な学歴をもった生徒は学校以外の教育(塾や予備校)で鍛えるというルートをたどってきてしまっています。そのことの良し悪しはまた議論が必要ですが、受験制度から教育を逆算している現在の仕組みをいかすのであれば、英会話を試験で必須にすれば日本人は会話ができるようになるかと思います。
小学校の英語の先生がいきなり増えたり、や英語教員の質がいきなり向上することは望みがたいことです。教員に限らず、どんな組織でもいきなり人材レベルが上がることはありえませんので、高校の授業完全英語化や小学校の英語授業にすぐには誰も期待できない状況ですが、教育現場を変えるというよりは、受験システムをかえて「塾・予備校」に日本人の英語を育ててもらう方が結果は良さそうに思います。