2010年8月16日月曜日

縁切り祈願の絵馬の話。小島慶子キラ☆キラより。

2010年5月21日 小島慶子キラ☆キラ、小倉久寛さんがパートナーの日のオープニングトークよりさいたま市浦和区フンボルトさん(35歳女性)さんのメッセージです。

私の楽しみは神社仏閣にいって絵馬をひっくりかえして裏側を読むことです。
学業成就の神社等だと「〇〇ちゃんとおなじ学校に受かりますように」など他愛も無いことがおおいんですが、縁切り寺に行くと

「〇〇とわかれて××と結婚できますように」

「〇〇が今の奥さんとわかれますように」

といった祈願が続々です。
大変なときに大変な人がたくさんいるんだなあとちょっと救われますから小島さんも疲れたときにやってみてください。
縁切り寺はおすすめです。
私だったら疲れたときにこんなのを読んだら余計うんざりしそうだと思うのですが、元気があるときに観に行ったら面白そうだとは思います。
このフンボルトさんを非難するつもりは毛頭ないのですが、世の中に自分よりもひどい状態の人がいるということで元気を取り戻すというのは、あまり他人に大きな声では言えないことですが、あるだろうと思います。私などは(失礼な話ですが)内線ばっかりのソマリアに生まれなくて本当によかった、とか、自分がツイてないと思ったときにはそんなことばかり考えています。
ただ、絵馬を書いている人の話が多少怖いな、と思うのは、同じ境遇同じ社会で普通の顔をして生活している人がわざわざ縁切り寺に来て「◯◯が今の奥さんとわかれますように」とか書いているかもしれないという所なんじゃないかと思います。
これは表沙汰にしないところで裏の顔を正直に出しているところが面白いというか怖いのであって、こういう裏側の顔をみておもしろがるのも不謹慎にちかいのかな、と。自分のことをたなに上げているわけですから。私は先に「元気があるときに観に行ったら面白そう」と失礼なことを書いていますが、書かれているのは「匿名のホンネ」、です。読むときにも本気にせずに、「半分冗談まじり」で、ただし書いた人の事はばかにするのではなく自分だって似たようなものだ、という共感をもって、が正しいような気がします。