2010年8月27日金曜日

報道の姿勢について。小島慶子キラ☆キラより。

8月24日の小島慶子キラ☆キラより、上杉隆さんの話の抜粋です。
芸能リポーター梨元勝さんが亡くなった際のテレビの反応を上杉さんが見た際の感想。


上杉さんは以前から梨本さんをジャーナリストとして尊敬していた。

10年前ニューヨーク・タイムズでインタビューをしている。

その時に初めて日本のショービズ、特に放送協会、記者クラブが問題だと言っている。

梨本さんと記者クラブというと親と思うかもしれないが、かなり強硬に記者クラブはおかしいといったのは実は梨本さんが先。

別にプロダクションや芸の事務所がタレントを守るために圧力をかけるのはいい。

ただ、放送業界が圧力に屈して意に沿わないタレントやキャスターを下ろしているのはおかしい。

テレビ局所属の記者とか記者クラブしか取材ができないのはおかしい。そんなことはやめるべきだ、と。

当時問題になったジャニーズ事務所の問題に絡めてかなり激しく言っていた。

ニューヨーク・タイムズはジャニーズ問題で3回批判記事を出す。

2000年の1月30日にニューヨーク・タイムズに載った記事の梨本さんのコメント。

みんな梨本さん以外はコメントを出せなかったが、梨本さんだけは答えている。

これを言っている以上はテレビ業界から追放されますから、と。

2000年のジャニーズの問題とは、ジャニー喜多川さんが準強制わいせつをしたとして刑事事件の問題となった件の事。

それを日本のメディアはほとんど報じなかったが、ニューヨーク・タイムズと週刊文春と東京スポーツは報じた。

ニューヨーク・タイムズは3回書いて、香港・アジアで大反響だった。

その年齢が12歳以下は準強制わいせつとなり、刑事事件になるということだったが、全然報じなかった。

言うと番組を降ろされる、言うと番組を降ろされるを繰り返したのではないか。

亡くなったのがわかったあとで、テレビをみたが気分が悪くて消した。

いかにも梨本さんが自分でテレビを降りたような形で言っているが、自分たちが追放しておいて、しかも自主規制で梨本はホントのことを言い過ぎる、とか、亡くなってから追悼みたいな姿勢だが、どの面下げてそんなことを言えるのか、と。

私は芸能ニュースには何の興味もないのですが、他人が報じないことを報じる、直接足を運ぶ、こういう姿勢が重要だというのはわかります。
芸能人のプライベートは「公益」と関係ないような気がするので、直接芸能人相手に直撃取材をするのはどうかと私は思っていますが、相手を芸能人ではない部分に向けて欲しかったというのが私の感想です。
ただ、上杉さんが語ったわいせつ事件についてコメントをしたことはとてもとても立派だと思います。
また、上杉さんがテレビ局にたいして「どの面下げてそんなことを言えるのか」と言っているのにも共感できます。
私はどうしても梨本さんを好きにはなれませんでしたが、感謝はせざるを得ません。
最後に、上杉さんを通して、マスコミが実際にやってみせた「死人に口なし」を目の前で見せてくれましたので。
一番見ないといけないものを見せていただきました。