2010年9月30日木曜日

下着泥棒は日本的犯罪である。荒川強啓デイキャッチ!より。

9月29日の荒川強啓デイキャッチ!より、ニュースランキング8位の内容です。


杉浦舞さん
「窃盗未遂の現行犯で逮捕されたのは東京東大和市の無職もりおかあきまさ容疑者71歳です。
もりおか容疑者は今月13日、小平市に住む35歳の女性宅に侵入し、ベランダにあった下着を盗もうとしたところを近くにいた男性に取り押さえられました。
その後、警視庁がもりおか容疑者の自宅を家宅捜索したところ、女性物の下着およそ2000点がダンボール等に入っているのがみつかりました。取り調べに対しもりおか容疑者は『性欲を満たすためにやった』と供述しているということです。」

荒川強啓さん
「福島県の45歳の男性からのメールです
『全くいい年してなにやってんですか。男も灰になるまで男なんですかね
この事件の裁判は是非阿蘇山さんにメキキの聞き耳で報告して欲しいです』」



小西克哉さん
「いやあ、ねえ、確かにご指摘のとおりなんですが、71歳ですよね。そのリビドーたるやすごいですね。性欲を満たすためにやったっていうことで、下着を集めるっていうことは性欲のはけ口になるもんなんですね、これ」

荒川強啓さん
「だから性欲ってね、やっぱりこれでなきゃいけないとか、これやっちゃいけないとかいえないのね、これ。何が性欲につながるかってわかんないんだからね」

小西克哉さん
「それが人間のやっぱり奥の深いところだけど」

荒川強啓さん
「奥の深い悲しいところですねえ」

小西克哉さん
「下着から欲情するっていうのは、非常に日本的ですね。特殊日本的。たしか京大のいのうえあきらさんだったかな(注:井上章一さんのこと?)、建築学、あの、結構日本文化論に造形の深い人が本書いててらっしゃいますけど、日本人に対する下着に対する欲望っていうのは、その、昔はほら、着物の時は下着を履いてなかったと言われるわけだけど、戦後あるときから下着に対する執着心が出てきた。それが60年代の後半から70年代という話らしいんですよ。いろんな時代考証をされているんだけど、例えばほら、小川ローザのオー、モーレツとか、パンチラというそういった言葉が出てくるのも漫画とか、テレビの中で、あの頃なわけです。それまではパンティがちらっとしてもエロスという風に考えなかった時代だった。なぜそう変わったかまだわからないんだけど、欧米は性犯罪ってのはこんなもんじゃないです。例えば下着を盗んでどうこうってほんとすくないです。ニュースなんかに出てこないです。日本て必ず出てくるじゃないですか。一年に何回かでてくる。極めて日本的な欲望の形態です。」
いつになく小西さんが熱くつっこんでいるのが印象的でした。
海外に下着泥棒が少ないという話は全く知らなかったので、さすが国際ジャーナリストだけのことはあります。
小西さんは「野獣」などと言われていた時期もあったそうで、直球ストレートなセクハラをラジオでやったり、信じられないような変化球が時々混ざったりしたものですが、最近はおとなしいなと思っていたら、まだまだ枯れていないようです。
ニュース番組では本領発揮とはいかないのでしょうが、こういうどうでもいいニュースにたまに食いついたりしているのを聞けたらうれしいです。