2010年9月16日木曜日

第三のビール増税の可能性。荒川強啓デイキャッチより。

9月13日の荒川強啓デイキャッチより、町田徹さんの話を抜粋しました。
第三のビールの税率変更の可能性について。今年の税制改正に注目するべきとのことです。



財務省の増税構想について。

10月からタバコの大幅増税があるが、今年度末から議論して来年度値上げをする構想がある。

第三のビールが対象。

また増税しようという議論があるらしい。

なぜ第三のビールが狙われているのかというと二つ理由がある。

ひとつにはビールとか発泡酒は麦芽の含有量で課税率が決まるが、第三のビールは麦芽の含有率が50%未満だが、その中でどれくらいであろうが一律の税率であり、これは税制の考え方の原則にあっていないからあわすべきではないか、というのがひとつ。

もうひとつは流通系が作っている格安の第三のビールがある。水より安いというものもある。

これが日本のメーカーのものではなく、韓国製がほとんど。

これが日本のビールメーカーの経営を圧迫している。

例えばキリンは二つ工場を締めている。

ビール産業の空洞化につながっている上に税制の原則に一致していないから、日本のビールメーカーも受け入れやすいのではないか、と考えている。

第三のビールの税金のかけ方はざっくりいうと、のどごし生とかクリアアサヒとか、金麦とかはすごく安い税率でやっている。

位置キロリットルあたり8万円くらい。350mlだと30円くらい。発表酒は60円くらい。いきなり小売価格30円くらい違う。

発表酒は25%未満とか50%未満とか段階的に変わっていく仕組みになっている。

キリンはこういう発想に対して反対ではない。のどごし生は麦芽を殆ど使わないので麦芽の含有量で課税されると有利になる。

金麦とかクリアアサヒは50%近く使っているが、スピリッツを混ぜることでリキュール扱いとなることで税率を下げている。
 
現在第三のビールは麦芽ではない穀物を使っているタイプと、穀物を使った上でスピリッツで割ってリキュールとして扱っている二つのタイプがある。税制の変更でこれらは別の扱いとなるかもしれない。
私は単純に税制の変更に反対で、理由は、メーカーの開発努力を踏みにじっているから、です。
政府はお金が足りなくなると取りやすいところから安易に税金を上げています。
一方で、その隙間を縫ってメーカーの人達は必死の開発をして、努力の賜物としての商品をつくりだしています。ここ数年のビール風発泡酒や第三のビールの味の向上をみれば、開発の努力を否定できる人は居ないと思います。
発泡酒で税金をあげられて、必死の開発をして第三のビールがようやく美味しくなってきたと思ったら、今度はそこにまた税金をかける。税金をかける側の政府はどんな予算の削減努力をしたのでしょうか?赤字国債を出し続けているにもかかわらずボーナスがある時点で、どんな反論も聞きたくはないですし、自分のことは棚にあげて、取りやすいところから税金をとるのは他人の努力を踏みにじる行為以外の何者でもないと思います。まず年金制度を立てなおして、各種手当を見直し、給与を地方公務員であるなら地方企業並の水準に下げ、やることをやってから値上げを口にして欲しいです。