就職活動をする学生が参考にしている業界地図は、おとなが遊ぶのに最適、というお話。
業界地図という本がある。
毎年9月くらいに出てくる。4.5社くらいが作っている割と売れる本である。
どういうものかというと各業界ごとにどういう会社がシェアをとっていて業界としてどういう蛍光にあるのかというものを図解で見せている。
東洋経済新報社が大手で売れているものを出している。
恐らく最初は90年初頭に出てきた。
もともとは就職活動とは関係なかった。
これは就職活動の学生が多くもつようになったが、今はおとなのおもちゃとして面白い。
これはパラパラ見ていると知らないことがわかったりする。
SNSについてはどこが一番大きいのかを知らなかったが、業界地図を見ていたら、GREEとモバゲータウンが大手の1位2位だったり、出版業界はどこも落ち目気味だが、宝島社は好調で207億円くらいの売上になっていて、マガジンハウスを超えてしまっていて、上が光文社だが、これを越してしまいそうである。
宝島社はブランド付録で当たった会社。
こういうのをみるのは表の使い方。
裏の使い方は知らないことをクイズにして出せる。
例えば、えっと思うのが、東急電鉄の2009年度の売上はJR西日本より多い。
線路の営業キロは5024 104なのに、東急電鉄の売上は1兆2301 西は1兆0901円。
なぜかというと、東急電鉄は駅の中のテナント等の売上が主体の売上だが、JR西は電車の利益を中心としている。
東北に第二地銀はみちのく銀行、北日本銀行、きらやか銀行、北都銀行、それぞれ東北六県の銀行だが、どこの銀行か当てるとか、クイズが出来る。
業界地図を一冊買うとこういう遊びが出来る。
実は私も業界地図を大人になってから面白がってみているひとりだったのですが、この地図の残酷なところは自分の気に入った商品や良い物を作っている会社が社会で必ずしも上位のランキングに入ってこなかったりするところなんじゃないかと思います。
株などの動きを少し勉強し始めると自分の今までみていた「会社」の考え方がずいぶんかわってくるように、自分の知っている世界の順位と、業界地図の順位をすこしずつすり合わせをしていくのは、誰にとっても必要な行為なんじゃないかと思います。
世の中お金がすべてでないのは事実ですが、お金の事を無視して何かを評価するのも正当ではないと思います。自分の立ち位置と社会の立ち位置を考える意味でも、業界地図を見るのは面白いと思っています。