サクラマスはヤマメの降海型です。
渓流に生息するサケの仲間には海で成長して戻ってきて卵を産む鮭みたいなやつと、海には降りずに川で一生を終えるやつとがいるのですが、ヤマメの場合、一部の個体は海に降りて戻ってくるのですが、それ以外は海には戻らずに一生を川で過ごします。ヤマメの海に行っちゃったやつがサクラマスです。
干物に限らず、サクラマス自体の流通が少ないので、入手は難しい部類なのかと思います。
しかしながら、珍しいことは珍しいのですが、味そのものが劇的に珍重されるほどの特徴があるわけではないので、値段がべらぼうということはありません。
ちょっとお高いくらいのおねだんでにゅうしゅできます。
肝心の味ですが、干物特有のくさみはほんの少しありますが、基本的に食べやすい味です。
ポン酢でくさみはほぼ消えましたので、ほんの少しだけ、ポン酢か何かをかけるのがおすすめ。大根おろしがあればなおよし。
サケの味の醍醐味は分かりやすい油の味にあると私はおもうのですが、干物にしてしまうと油の魅力は減ってしまいます。ので、干物ではない調理法にしないとちょっと勿体無いのかもしれません。
貴重な魚ですので保存の効く方法で販売されているのでしょうが、味は干物以外の調理法で食べてみたい気もします。干物でもまあ美味しいことはおいしいのですが、ね。